デラウェア州のフランチャイズタックスの支払い方

【”ほぼ週刊” SV-JP Biz.legal #09 in 2017】

大変遅くなりました。

「ほぼ週刊」を危うく逃すところでしたが(逃してますって?笑)、竹内より、3月第1投目をご提供です。

今回は、Delaware州における Franchise Taxの支払い方について。

Delaware州では、その年に関するFranchise Taxをその年の3月1日までに支払わなければならず、これを逃すと$125 の罰金的なものと延滞利息(年率1.5%)が取られていきますし、そんなことよりどんなことより、「delinquent, not in good standing」(税金滞納してる不良企業でっせ)の状態になってしまうため、取引や資金調達といった会社としての活動をする際に、関係各所からツッコミを受けること必至な状況になってしまいます。

ということで、Delaware州の会社で事業を行っている方々には、毎年3月1日までに必ずFranchise Taxをお支払いただきたいのですが、毎年、3月1日が近づいてくると、 結構な頻度で,

「スンマセン。Franchise Taxの払い方教えてプリーズ」

といった 問い合わせを受けます。

また、 スタートアップの方からは、

「すいません。Franchise Taxが『ん万ドル』とかなっていて😡こんなの払えないんですが😱」

という憤慨と動揺がごっちゃ混ぜになったような連絡もよくいただきます。

ということで、3月1日を過ぎておきながらなんですが、今回は、Delaware州のFranchise Taxの支払い方について、ご説明します。

①Delaware州のFranchise Taxに関するLog in画面に飛ぶ。

1にも2にも、この画面に飛ばなければ何も始まりません。

この画面に飛んだ上で、Certificate of Incorporationに記載されている7桁の番号を赤丸部分に入力します。

②Annual Reportを提出画面にGO!

Franchise Taxを支払うには、まずAnnual Reportを提出し、税金を正確に計算する必要があります。

税金を支払う前に確定申告を行うのと同じようなイメージですね。

Annual Reportを提出するためには、以下の画面の赤丸部分のリンクをクリックします。

③Annual Reportの入力画面で、所定の情報ほ入力する。

Annual Reportの入力画面は、以下の画像のような感じです。

で、この画面まで行き着いた時に、多くのスタートアップがちびってしまうのが、右上に記載されている税金額です。

$100,360.79 ・・・は?1000万円??😡😱😡😱😡😱😡😱😡

この会社、シリコンバレーで典型的に見られる資本構成の会社で、Authorized Shares(発行可能株式総数)を15,000,000とし、ファウンダーが9,000,000株を保有しています。

このような100万とか1000万とか大きな数の発行可能株式総数を設定している会社(ほとんどのスタートアップ)は、デフォルトのFranchise Taxの額がかなりヤバイことになっています。

これは、当初のFranchise Taxの額が「authorized shares method」と呼ばれる、純粋にAuthorized Sharesの数の多寡を基準に税額を計算する方法に基づき、計算されているからです。

以前の記事でも書いた通り、Delaware州のFranchise Taxの計算方法には2種類あって、一つは「authorized shares method」と言われる発行可能株式総数をベースに税額を計算する方法、もう一つは「Assumed Par Value Capital Method」と言われる、一株あたりの資産額をベースに税額を計算する方法です。発行可能株式数を100万とか1000万単位に設定する典型的なスタートアップの場合、前者の方法で税金を計算するとそれこそ卒倒するような額の税金になるのですが、後者の方法で税金を計算すると、資産なんてほとんどない初期のスタートアップの段階では、税金の額は$350になります。

Delaware州では、両方の算式で計算して何か低い方の税額を支払えば良い、とされて いますので、「Assumed Par Value Capital Method」に基づき税金を再計算すれば、驚天動地の高額の税金が$350になり、ホッと胸をなでおろすことができます。

この再計算のために提出が必要なのがAnnual Reportというやつであり、赤丸された以下の情報を記入し、緑丸の「Recalculation Tax」をポチッとすると、自動的に税金額を再計算してくれます。

  • Federal Employer ID:いわゆるEINです。
  • Issued Shares:現に発行「済」の株式数です。
  • Total Issues Shares:こちらも現に発行「済」の株式数です。
  • Gross Assets:会社の総資産の額です。
  • Asset Date::上記の総資産の額の日付です。通常は、前年の12/31時点の総資産の額を記載しますので、12/31/20xxと入力します。
  • End Date of Fiscal Year:会社の会計年度末を入力します。

再計算された後の画面です。税金がしっかり$350になっていますね。

④引き続きAnnual Reportを埋め続ける。

Annual Reportの入力画面をスクロールダウンさせると、以下の画像のような情報入力画面に行き着きますので、淡々と情報を入力し続けます。

⑤入力が終わったら「Continue Filing」を押す。

すべての情報を正しく入力したら、緑のボタンをポチッとします。

⑥Payment Infoを入力する。

最後にPaymentに関する画面に行き着きますので↓、淡々とPayment情報を入力します。何も難しいことはありません。銀行口座からの引き落としも可能ですし、クレジットカードでの支払いも可能です。

⑦最後に、Paymentを実行して終了です。

********

ということで、一見難しそうなFranchise Taxの支払いですが、何も難しいことはありませんね。

どうしてもこの手の事務手続きが苦手!!!という方は、

(1)会社を担当しているAccountantがいるようであれば、Accountantに代行を依頼する。

(2)Registered Agentに代行を依頼する。

という方法もありますが、いずれも有料であることが多いと思います。

Franchise Taxの支払方法自体は、実は上記の通り非常に簡単ですので、是非ご自身で適正額の支払を行ってもらえればなと思い、今回の記事を投稿してみました。

シリコンバレーもまだまだ朝夕の冷え込みがきつい日がありますね。体調を崩さないようにしながら、3月も乗り切っていきましょう!!!

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