アメリカでの会社設立(7)~定款のファイリング~

デラウェア州の場合、定款を作って、サインして、その後それをデラウェア州のしかるべき部署(Division of Corporations)にファイリングすれば会社の設立は完了、、、なわけなのですが、じゃあいったいそのファイリング完了までにどのくらい日数かかるのさ?といった質問をたまに受けます。

日本であれば、会社設立の登記申請した後、(登記所の込み具合にもよりますが)約1週間で登記完了→会社設立となりますが、デラウェア州では、原則としてファイリング後翌営業日までに、定款のファイリングが完了して、会社が設立された旨の証明書(その意味で、まさしく“Certificate of Incorporaiton”なわけです)が送付されてきます。これ、かなり早いですね。カリフォルニア州ですともっと時間がかかったりするわけなのですが、さすがは天下のデラウェア、会社関係の処理はきわめて迅速です。

 でも、「どうしても翌営業日まで待てないよ!今すぐ必要!!」といった場合、どうするのでしょうか?日本であれば、登記する際に、登記所の人と「お願いしますよーちょっと急ぎなんです。はい、すいません。」みたいな話をすることになるんですが、デラウェア州では、以下のとおり追加料金を払えば迅速に処理してくれます。

  • 30分以内(ただし、東部標準時の14時までにファイリングが必要):$1500
  • 1時間以内(ただし、東部標準時の18時までにファイリングが必要):$1000
  • 2 時間以内(ただし、東部標準時の19時までにファイリングが必要):$500
  • 同日付け(ただし、東部標準時の11時までにファイリングが必要):$200
  • 24時間以内(ただし、東部標準時の18時までにファイリングが必要):$100

驚くほど豊富なラインナップです(笑)。アメリカって、この手の有料サービス多いですよね。お金を払えば早く処理しますよ、と。まあある意味で公平なのかもしれません。

dog

これからStartupをはじめようとする人は、通常上記のお急ぎサービスを使う必要はありませんので、 普通によく営業日まで待ってもらえれば大丈夫です。

そもそも、どんな時にこんな有料サービス使うの?と思うかもしれませんが、例えば、シリーズ・ファイナンシングで、どうしてもその日のうちにファイリングを完了しなければいけない!とか、どうしても午前中に…とか、そういった場合に利用するのが典型例でしょうか。もちろん、そんな事態にならないようにするのも弁護士の仕事ではあるのですが、そりゃまあ、やんごとなき事情が生じることもたまにはあるものでして・・・ハイ。ちなみに、先日は、ブリザードでデラウェア州の役所が臨時休業してしまったため、その日のうちにファイリングの証明書を取れず、やむを得ず特急サービスを使って翌朝一番で対応したということもありました。

このペースで続けていったらいつまでたっても設立関係の話が終わらないですね。。。早いところ、Vesting Scheduleとか、Convertible NoteとかSAFEの話とか、そういった分かりにくい部分に突入したいのですが。。。もうちょっとペースを上げていこうかなと思います。

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